慶應義塾幼稚舎に入学するためには

幼稚舎と横浜初等部、株式投資ネタへのアクセスとPVが多いので、ここでは特化てみようとタイトルも変えました

頭の使い方

TEDトーク(ジェレミー・ドノバン、新潮社)

TEDトーク 世界最高のプレゼン術 作者: ジェレミー・ドノバン,中西真雄美 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/07/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (8件) を見る 友人がTEDxTokyoに出ていたのを見て、読んでみた。 奴はいつも話がだらだら続き、…

ZIBA Japan 濱口秀司氏の言わんとすること

濱口氏のプレゼンのインプリケーション。 結論からすると、「バリューチェーンの工夫をしろということ」です。 イノベーションという言葉が使われすぎといってますが、仮に「SHIFT」で代替しても同じ。 これまで当然と考えられていた2軸が描き出す象限をシ…

「Webライティング実践講座」

「ブログやサイトでどのようにしたら読者に上手にメッセージをとどけることができるか」 これを悩んでいるときに、とあるクリエイティブの方に進めてもらったのがこの本。 文章の書き方の訓練を受けたわけでもない私には、コロンブスの卵のよう。 「ズームイ…

佐々木俊尚「キュレーションの時代」ちくま新書

佐々木俊尚氏を通読したのはこの「キュレーションの時代」が初めてだ。 これまで、佐々木氏を単にネットのジャーナリストだと思ってた。 この本を読んで見方が変わった。 彼が得意なのはネットにとどまらず、文化と歴史に驚くほど詳しい。 他の著書もリスト…

池田信夫「イノベーションとは何か」東洋経済

池田氏はイノベーションを技術革新と訳すのは誤訳だという。 手元の英英辞書でinnovateを引いてみる。 "introduce something new" それではintroduceを引いてみると、 "bring into notice, use, or practice" とある。 なるほど、技術革新という意味合いは一…

欧州危機の本質:白井さゆり「ユーロ・リスク」日本経済新聞

私の大好きなヨーロッパがおかしくなって久しい。 ただ、なんでこんなにひどくなってしまったのか。 ギリシャ国債のデフォルトで騒いでいるが、実はギリシャ債そのものは大したことない。 NHKでも報道していたが、ギリシャのGDPは愛知県と同程度の規模にすぎ…

世紀末に必ずパニックに陥る株式市場、世界経済:関暁夫「都市伝説2」竹書房

今日の記事はいつものまじめなスレッドと違い、半分ふざけています。 ですので、適当に読み流してくださって結構です。 ですが、実は残りの半分はまじめ。 今日の本題は、 西洋人は東洋人が考えられない程、世紀末思想にとらわれているということ 何がいいた…

金本位制の歴史、昭和恐慌と平成恐慌、インフレの輸出、超円高の理由、欧州経済の行く先:中村隆英「昭和恐慌と経済政策」講談社

この夏はもう一度金本位制について復習することにした。 世界の株式市場が軟調である一方、金(ゴールド)相場は右肩上がりである。 人はなぜいま金を買うのか? 我々は、再び金本位制、固定相場制度に戻ることは可能なのか? ドル円レートが、76円数十銭とい…

現在の新興国ブームとアジア通貨危機との違い

先進国の苦境をよそに新興国は好調だ。 理由は人口増というのが一番大きいと思われる。 ただそれを「出汁(だし)」に世界中のじゃぶじゃぶのマネーが新興国に流入している。 その資金を元に新興国の人たちの生活水準が上がっていく。 経済がグローバル化す…

増田悦佐のコメントが震災後あらゆる専門家の中で一番説得力がある

東日本大震災の後、原子力、放射線、エコノミストなど様々な分野の専門家が登場した。 しかし、かれらも平時では冷静な議論ができるが、有事ではそうはいかない。 専門家という職種は、基本は過去・歴史を振り返る限りはこうだとはいえる人種だ。 ただ、未来…

正しい放射性物質自己防衛マニュアル

報道での放射性物質への対応を花粉と同じように求めているのが異和感を覚える。 報道や出版されている内容の誤りも含めて訂正していく。 はじめに、危険区域の距離の決め方について。 放射性物質がほぼ無風状態(風速1メートル毎秒)で飛ぶ距離と放射線量で…

東日本大震災後のグランドデザインと今後起こり得ること(分散電源編)

震災で福島の原子力発電所が使えなくなり、電源を分散化させる議論が出てきた。 果たしてこれは正しい方向性か? 実は、分散電源化は歴史の流れに逆行することになる。 分散電源化は、これまでの日本が工業化し経済成長してきた歴史を否定することになる。 分…

東日本大震災後のグランドデザインと今後起こり得ること(クラウドサービス編)

今回の震災のもっとも悲惨だったのは津波による被害だ。 地震による直接の被害よりも、津波による被害の方が大きい。 原子力発電所も地震そのものの被害は少なかった。 津波で非常用電源が破壊されたことが現在原発で起きている問題の原因だ。 津波の被害は…

東日本大震災後のグランドデザインと今後起こり得ること(金融危機編)

歴史に学ぶとはよく言うが、今回はフレームワークで将来を予測してみよう。 「金融恐慌には、震災がつきもの」 それほど遠くない歴史から振り返ろう。 1995年1月17日、阪神淡路大震災発生。 1997年4月1日、橋本内閣は村山内閣時から内定していた消費税率アッ…

東日本大震災後のグランドデザインと今後起こり得ること(電力編)

今回の東日本大震災により、日本は幾つかの問題を突きつけられた。 発電能力としての原子力発電所のあり方 東日本の系統変電分散化の必要性 原子力発電なきあとの省エネ生活 政府は場当たり的な提案をするのではなく、東北地方を再構築する意気込みが欲しい…

人口ボーナス・オーナス:小峰隆夫・日本経済研究センター「超長期予測老いるアジア」日本経済新聞出版社

人口や高齢化の議論が華々しいが、本書はアジア各国の人口構成を追った良書。 2007年の版であるが、内容に古さがない。 新興国としてのアジア各国を考える際には必読の書である。 人口動態を直接デフレと結び付けるのは無理があると思うが、 (たとえば、デ…

新年迎えて今年考えたいテーマ

謹賀新年 今年の勉強したいテーマは、やっぱり中国と欧州。 特に中国が何を考えているのか。 中国の政治と経済がどう動くかというのが興味のあるところ。 結局、日本の企業の多くが、製造拠点を中国にシフトしたんだけれど、カントリーリスクを認識しなけれ…

バランス・オブ・パワー、リアリスト:伊藤貫「中国の『核』が世界を制す」PHP

本書は自民党の有力政治家元秘書がすすめてくれた本だ。 国際政治、日米間家を含めた日中関係を理解するには良書だ。 政治の世界に「リアリスト派」という言葉があることは驚きだ。 そもそも政治に現実以外の何を期待できるのだろうか。 本書ではリアリスト…

予定説という恐ろしさ:小室直樹「日本人のための憲法言論」

予定説という言葉をご存じだろうか。 キリスト教をかじれば基本的な用語だが、 「ある人を救済するかどうかは、神が一方的に決める」 という考え方である。 つまりは、人間なんてものがどうあがいたっていみがなくって、神様が救うかどうかはとっくに決めて…

羽生善治「結果を出し続けるために」日本実業出版社

以前羽生名人の講演に参加して、強烈に記憶に残っていることがある。 それは、次の手をさす時のプロセスだ。 ①直感 ②読み ③大局観 ということだ。 はじめは、①から③の順番にぐるぐる回しているのかと思ったら、どうやらそうではないらしい。 ランダムに、①、…

グローバル企業調査会「世界業界マップ2011」ダイヤモンド社

市場シェアというのはスナップショットにすぎないが、実はそのシェアの持つ意味は実は大きい。 シェアNo.1と2は情報を入手することでのアドバンテージは天と地との差がある。 仮に、ある企業が面白い技術なりサービスを他のパートナーと一緒に普及させようと…

増田悦佐「東京圏これから伸びる街」講談社

東京の町の特性を歴史的にまた今後の発展を考える面白い本だ。 2002年の本だが、その後の東京の街の変化を言い当てている部分も多い。 増田悦佐氏は膨大なデータをベースに、大きな見方をつむぎだしていく。 説得力がある。 日本の街、特に東京は世界にでも…

医療保険検討、比較:内藤眞弓「医療保険は入ってはいけない!」ダイヤモンド社

保険にそこそこ詳しいと思っていたが、本書は医療保険に入る前に読んでおくべきだった。 「医療保険は保険会社にとっておいしい商品である」 これは、Yesだ。 つまり消費者には損だということだ。 保険会社は終身保険を本体として、医療特約を付けさせること…

アーセン・ベンゲル「勝者のエスプリ」NHK出版

マイケル・ルイスの「マネーボール」のような内容を期待していたが、期待はずれ。 英国サッカーリーグのプレミアリーグに所属するアーセナル監督ベンゲルの著書。 ベンゲルはデータをもとにチームの構成を考えることが知られている。 ところが、「勝者のエス…

天才教育:小林秀雄、岡潔「人間の建設」新潮社

数学者岡潔と評論家小林秀雄の対談集である。 岡潔はここでも「情操」が全ての基礎だと言っている。 情操教育なしには情熱も起こりえず、直感もないという。 少し長くなるが、岡の発言を引用する。 「情緒を形に現すという働きが大自然にあるらしい。・・・…

天才教育:岡潔「春の草」日本経済新聞社

日本を代表する数学者、岡潔の半生記である。 私自身まだ消化しきれいな要素が多いが、岡が言っているのは 情操教育の重要性である。 小学校4年生くらいまでは「心」について教えるべきもの、5、6年は「自然」について教えるべきものとしている。 歴史の教育…

池上彰「わかりやすく<伝える>技術」講談社現代新書

NHK、特にテレビ業界のキャスターがどのようにコメントを考えるのかが参考になる。 業界の特徴かもしれないが、時間としての単位は10秒から1分30秒の世界しかない。 CMも15秒単位だったりするし、テレビの業界はとかくせっかちだ。 報告のスタイルとしては、…

クライメートゲート事件:広瀬隆「二酸化炭素温暖化説の崩壊」集英社

本書では、二酸化炭素が温暖化の原因だという「仮説」は誤りだということいっている。 地球温暖化をあらゆる角度から分析している。 インテリジェンスの見本だ。 基本的には、広瀬氏も赤祖父俊一氏の正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされない…

植田和男他「グローバル経済に生きる-日本経済の『若返り』を-」経済財政諮問会議

植田和男他を「構造変化と日本経済」専門調査会会長とする、いわゆる続・前川レポート。 http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/special/economy/item1.pdf 残念だが、現状認識はコンセンサス以上のものはなし、ソリューションはあいまい。 日本の有識者が集…

石田雄太「イチロー・インタビューズ」文春新書

スポーツ雑誌Number(ナンバー)のイチローへの特集、インタビュー記事をまとめ直した本。 スポーツの結果をスポーツニュースの十数秒ごとのハイライトでみるのは嫌いだ。 理由は、TVのスポーツニュースは、結果だけを流す。 駆け引き、つまりは前後の文脈が…