慶應義塾幼稚舎に入学するためには

幼稚舎と横浜初等部、株式投資ネタへのアクセスとPVが多いので、ここでは特化てみようとタイトルも変えました

予定説という恐ろしさ:小室直樹「日本人のための憲法言論」

予定説という言葉をご存じだろうか。

キリスト教をかじれば基本的な用語だが、

          「ある人を救済するかどうかは、神が一方的に決める」

という考え方である。

つまりは、人間なんてものがどうあがいたっていみがなくって、神様が救うかどうかはとっくに決めていて、そんなことを人間が知る由もないということ。

人間ごときのちっぽけな存在で神の意志を知るなんて言うのはおこがましい限りというくらいの意味も含んでくる。

はじめて、小室直樹氏の本を読んで知って衝撃を受けたが、実は世の中の大きな出来事は予定説で動いていると知った時の驚きもまた大きい。

詳しくは、小室直樹氏の「日本人のための憲法原論」、ダイヤモンド社「Kei」なんかを参照してほしんだけど、アメリカ合衆国の成立、フランス革命、ロックフェラー、JPモルガン、エジソンの発明なんかも予定説に突き動かされているということだ。

そんな小室直樹氏は2010年9月に亡くなったということだが、かれは特段コメントしていないが、アップル社のスティーブ・ジョブス氏なんかも予定説に突き動かされているんじゃないかと感じる。

ジョブス氏は一度は病気で死を意識したと自分で言っているが、自分の死期から逆算して、自分の生きている間にどんだけのことができるかを試しているように感じる。

そんな鬼気迫る経営者を相手にしなくてはいけない競合している会社の経営者も大変だが、ジョブス氏にとってそんなことは関係なく、自分のすることは神によってあらかじめ導かれているというよな具合かもしれない。

ただ、ジョブス氏は禅宗に興味があって、キリスト教の予定説というのはばっちりはまるかどうか分からないが、はたからみるとそんな感じには見える。

日本で考えれば、孫正義も同じように予定説に突き動かされているように見える。

どんだけ叩かれても自分の信念のままに事業を展開していく。

規制、官僚、競合他社、なんのそのである。

アメリカの成功者、同時に敬虔なプロテスタントであって、金持ちになった人たちは、大金持ちになる前にすでに金持ちであったと言うと小室氏も書いている。

                  「神がお金を与えたもうた」

とロックフェラーは言い続け、事業経営から引退するとロックフェラー財団を設立して慈善事業家として活動する。

神に導かれているという宗教心のなさも今の日本が元気のない理由だろうか。