慶應義塾幼稚舎に入学するためには

幼稚舎と横浜初等部、株式投資ネタへのアクセスとPVが多いので、ここでは特化てみようとタイトルも変えました

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

キリスト教の歴史:木下康彦、木村靖二、吉田寅「詳説世界史研究」山川出版社

キリスト教の歴史について入りやすいのが、山川出版の高校世界史の教科書に準拠した本書だ。 以下は「詳説世界史研究」を要約しておく。 そもそもはユダヤ教の内部にあっては、様々な派閥があった。 ユダヤ教の知識を独占して守ろうとするパリサイ派、禁欲的…

日本人に足りないキリスト教の理解:三田誠広「ユダの謎キリストの謎」祥伝社

日本人は歴史的にも「神」と「契約」をしていない。 神様がなんであろうと、日本人は祈る側の一方的な「願」ばかりである。 さて、旧約聖書・新約聖書の「約」とは「契約」の意である。 新約の約はキリストが自身を神にささげることで、救済をもとめる契約で…

慶應幼稚舎入試願書の書き方:渡辺徳三郎「福沢諭吉家庭教育のすすめ」慶應義塾出版会

元慶應義塾幼稚舎長、渡辺徳三郎の本で小学館創造選書1985年の復刻版だ。 結論から言うと、 本書の「父母に語る」を熟読しないで幼稚舎願書を書き始めるのは非常に危険。 ということが言える。 「父母に語る」では「仔馬」、「三田評論」などに掲載されたも…

ジェフリー・S・ヤング、ウィリアム・L・サイモン、井口耕二訳「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済

ご存じジョブズの歴史を綴った本だが、本当によく書けている。 おまけに、訳もすごく上手くて、頭にすっとしみこむ感じがする。 大部ではあるが、時間をかけてでも読む価値がある。 スティーブ・ジョブズがいかに仕事でもプライベートでも変人であるかが分か…

医療保険検討、比較:内藤眞弓「医療保険は入ってはいけない!」ダイヤモンド社

保険にそこそこ詳しいと思っていたが、本書は医療保険に入る前に読んでおくべきだった。 「医療保険は保険会社にとっておいしい商品である」 これは、Yesだ。 つまり消費者には損だということだ。 保険会社は終身保険を本体として、医療特約を付けさせること…

アーセン・ベンゲル「勝者のエスプリ」NHK出版

マイケル・ルイスの「マネーボール」のような内容を期待していたが、期待はずれ。 英国サッカーリーグのプレミアリーグに所属するアーセナル監督ベンゲルの著書。 ベンゲルはデータをもとにチームの構成を考えることが知られている。 ところが、「勝者のエス…

ニコラス・G・カー「ITにお金を使うのは、もうおやめなさい」ランダムハウス講談社

標準化されたネットワーク、ITにそもそも競争上の優位性はないという議論は至極まっとうだ。 しかし、カー氏もITの優位性をすべて否定しているわけではない。 たとえば、アメリカン航空の予約システムから発展した「セイバー」などは、先発者のメリットがあ…

慶應幼稚舎受験・入試合格基準:西野浩史「慶応幼稚舎合格バイブル」WAVE出版

本書に書いてある通り、おそらく情報源は麹町慶進幼児教室塾長島村氏によるものだ。 本書を評価するポイントは、そのリソースを信じるかどうかだ。 ここで私が言いたいのは、幼稚舎の入試に倍率なんて関係ないということだ。 本書にも触れられている金子郁容…

子供がなりたい職業ランキング:村上龍、はまのゆか「新13歳のハローワーク」

子供はなりたい職業をどこまでイメージできているだろうか? ベネッセが調査した結果があるが、まあイメージしやすい職業が並ぶ。 http://sankei.jp.msn.com/life/education/100422/edc1004221624002-n1.htm 男女の別や世代によって多少ランキングが変動する…

天才教育:小林秀雄、岡潔「人間の建設」新潮社

数学者岡潔と評論家小林秀雄の対談集である。 岡潔はここでも「情操」が全ての基礎だと言っている。 情操教育なしには情熱も起こりえず、直感もないという。 少し長くなるが、岡の発言を引用する。 「情緒を形に現すという働きが大自然にあるらしい。・・・…