慶應義塾幼稚舎に入学するためには

幼稚舎と横浜初等部、株式投資ネタへのアクセスとPVが多いので、ここでは特化てみようとタイトルも変えました

2009-01-01から1年間の記事一覧

竹岡広信「大学受験のための英文熟考(下)」旺文社

上巻に引き続き、読んでみた。 トピックは、倒置、協調、比較、省略。 結論からすると、まあ、実際エコノミストとか読んでいても、ここまで複雑な文章出てこない。 ここまで、構文が分かれば十分だというレベル。もしかしてかなり受験用かもしれない。 ただ…

ロバート・J・グーラ著、山形浩生訳「論理で人をだます法」朝日新聞社

GMATではクリティカル・リーゾニングというセクションがある。 コンサルの入社試験にも同じようなものがあるようだが、 まあ、簡単にいうと、相手の言っていることに、「いかに突っ込むか」だ。 「なんでやねん」と近いものがある。 慣れると、相手の言…

竹岡広信「大学受験のための英文熟考(上)」旺文社

さすがに、英文解釈をして日本語に訳せなんていう機会もなくなりましたが、英文を短時間に読み込んで、言わんとすることを理解して、コメントをしなければならないことはままあります。 その時に、英文を構造をもって理解し、読み取る作業をするには、英文の…

松永安左ヱ門「喝!日本人」実業之日本社

日本が混沌としていた時代に大暴れできたことはうらやましい。 構造改革というけれど、ほんとに構造改革やるなら、若者が一発逆転を狙える環境を作ってくれ。構造改革を決めるほうが老人だから、守るべきが多すぎて構造改革にならん。 まあ、そんな事をいっ…

山中与三郎「プル子よさらば」新生出版

東大冶金卒で日立、動燃、神戸製鋼所勤務の出身のエンジニア(というより技術者の方が合う)の半生記。 表題のプル子とはプルトニウムのことである。 本書で一貫して書かれているのは、 「高速増殖炉の燃料は低密度ペレット燃料よりも高密度ペレット燃料の方…

トランジスタのしくみ:近角聰信・三浦登「理解しやすい物理Ⅰ・Ⅱ」文英堂

トランジスタのしくみについて、一番わかりやすい説明を難しくなく説明しているのが、近角聰信・三浦登「理解しやすい物理Ⅰ・Ⅱ」文英堂である。 特に、増幅作用のしくみについては素人にもわかりやすい。 ダイオードとコンデンサーで、交流を整理するコラム…

北岡元「インテリジェンス入門」慶應義塾大学出版会

インテリジェンスの定義、使われ方、問題点、政府から民間への利用のされ方などが書かれた本。 「初めにリクワイアメントありき」というとろこではじまるのが的を得ている。 何が知りたいかというところがあいまいだと、情報の収集にしても、分析の深さも中…

今野浩「すべて僕に任せてください」新潮社

東工大で金融工学の研究者のだった白川氏の苦労を綴った書。 優秀な才能が、研究に没頭できない環境だったり、指導教授に恵まれないとどうなったりするかが書かれている。 国立大学の教授はやっぱり、公務員なのかな。 いまは経営上は違うとみなされるが。 …

難聴治療:日経新聞2009年11月27日夕刊

日経新聞の夕刊から。 難聴者として身体障害者として認定されるのが国内に40万人。 原因は先天性や騒音などで耳を傷めるケースもあるが、原因不明の難聴が半分以上占める。 本記事では、人工内耳の現状と内耳に薬物を投与する再生医療をとりあげている。 人…

宮戸優光「U.W.F.最強の真実」講談社

桜庭和志も独創力で、ちらっと触れていたが、宮戸優光氏がUWFの誕生から崩壊を書いた本。 もちろん格闘技(当時はプロレスから格闘技への移行期だった)は、通常のビジネスとは扱う商品そのものは違うが、ショービジネスとしてとらえれば、サッカーとは変…

黒鉄ヒロシ「龍馬を斬る―誰が龍馬を殺したか」小池書院

来年のNHKの大河ドラマは福山雅治主演で龍馬伝だが、岩崎弥太郎の視点から描いていくという。 結構、きわどい視点である。 どのように書き進んでいくのかはわからないが、坂本龍馬が暗殺されたところはどのように扱うのかは、皆が興味のあるところであろ…

福森雅武「土楽花楽」文化出版局

個人的には、本書にも出ている、陶仏が好きです。 釈尊からは優しさを、不動明王からは強さをすごく感じます。 私は、お花はよくわかりませんが、花と陶仏がよくあっています。

福森雅武「土楽食楽」文化出版局

福森雅武さんの器と季節の食事を綴った本。 伊賀の土楽窯での歳時記です。 器と季節の料理を目で楽しむことができます。 個人的に福森さんの、力強いが丁寧な器が好きで、食事をするたびにわくわくします。 また、器が柔らかいので、触った感じがとても気持…

石川遼「父母と息子の格闘録」―天才男子のつくりかた親子論:Number 12/24 2009

石川遼がどうやってここまで成長してきたかを、父母にインタビューした記事。 いやー、半端ない。 父親は信用金庫でも閑職に異動をして、息子の練習をサポートしているし、母親のコメントで、金銭的にも苦労したくだりがあるし、なんでそこまで応援できるの…

クラブ経営の極意とは FCバルセロナ ソリアーノ元副会長に聞く:日経新聞2009年12月11日

日経にもインタビュー記事あり。 サッカークラブにとってのいい商品とはいいチームであり、いいプレーであり、勝利です。03年時点でバルサはいい商品を持っていなかった。 いまは派手に宣伝すれば何でも売れる時代ではない。・・・だから、我々はいい商品を…

フェラン・ソリアーノ「ゴールは偶然の産物ではないーFCバルセロナ流世界最強マネジメント」アチーブメント出版

マイケル・ルイス、「マネーボール」マネー・ボール (ランダムハウス講談社文庫) のサッカー版のような本。 ただし、本書の場合には筆者が実際のFCバルサのCEOであり、現役の経営者という点では、マイケル・ルイスとは違う。 本書では以下に経営を立て…

桜庭和志「独創力」創英社/三省堂書店

総合格闘家、桜庭和志選手の自伝。 UWFインターナショナル、キングダム、高田道場、フリーとなった経緯を振り返っている。 格闘技好きだけでなく、お世辞でなくすべての人が読んでも役に立つ本。 特に、格闘技という体力、筋力がすべてを支配しそうな世界…

山本勉「仏像のひみつ」朝日出版社

小さい頃、東大寺、唐招提寺などにいって妙に仏像が気になった時期がありましたが、そのときにこんな本があれば、もっと理解が深まっていたのでしょう。 東京国立博物館の展示をベースにした本だそうですが、個別の仏像の説明ではなく、歴史的や技術的な背景…

石井淳蔵「ビジネス・インサイト」岩波新書

学者が経営者の実証型(仮説検証型)ではない経営、つまり創造型経営(私の造語で、本書の著者は使っていない)をいかに理解しようとするかを考えた本。 著者自身も使っているように、インサイトはケースをいくら学んでもレベルアップしない。 たとえば、マ…

樂焼、樂茶碗

樂焼って当時から、登り窯などあって大量生産の環境や需要があったのに、あえて一品一品焼いてたというのはこだわり以上のものを感じる。 利休の好みがあったとはいえ、そのコンセプトを具現化するというのははたしてどういうプロセスであったのだろうか。 …

横山三四郎「ロスチャイルド家」講談社

陰謀論が飛び交う中、本書を読むとロスチャイルド家はインテリジェンスを実践していたということで、結構謎が解決するのではないか。 フランクフルト、ロンドン、パリ、ウィーン、ナポリの主要都市に五兄弟の拠点がおかれ、権力者から情報を入手し、各拠点と…

弘兼憲史「島耕作シリーズ」講談社

日本の電機の構造、サラリーマンとはどんなものというのを理解するのには良い材料。 取材もしっかりしているし、読むに値します。 初芝=>パナソニック(松下電器)、五洋=>三洋などの入れ替えになってますが、想像して読めます。

高橋克彦「火城」角川文庫

普段は小説読まないんですが、高橋克彦氏の火城 (角川文庫) はびっくり。 もともとは東芝(東京芝浦電気)の創業者田中儀右衛門を知りたくて手に取ったのですが、話が広がる広がる。 舞台は幕末の佐賀藩。佐野常民(栄寿、日本赤十字社の創設者)が主人公な…

齋藤真嗣「体温を上げると健康になる」サンマーク出版

体温を上げると健康になる は、帯にすでに「25万部突破!」なんて書いてあるので、私が今更紹介してもみんな知っている本だと思いますが、読んでる本人としてはなるほどということばかり、つまりこっちは何となくかってに自分でそう思っていたことを、論理…

多読について

情報を分析するにはインプットが必要です。 ところが、そのインプットの量と質に制限があれば、インテリジェンスを使って分析する際も制限が出てくることになります。 もちろん、インプットの量と質を制限なくというのは無理なんですが、決められた時間にど…

N・グレゴリー・マンキュー「マンキュー経済学Ⅱマクロ編」東洋経済

マンキュー経済学〈2〉マクロ編 は"Principles of Economics"の第2版の日本語訳でマクロ経済にフォーカスした編集になっている。マンキューはハーバード大学の教授で、前大統領経済諮問委員会(CEA)の委員長。 結論からすると、マクロ経済学を勉強するのに…

野田雅子「乳幼児のことば」大日本図書

乳幼児のことば―その発達と障害の指導 (現代心理学ブックス 61) は具体的な15例のこどものことばの発達と障害について書かれており、私が知っている中でも珍しい本。 結論から言うと、こどものことばの成長は100人いれば100通りあるような状況で、たとえば「…

松尾義之「日本の数字」白日社

日本の数字―データが語るこの国のゆたかさ はあらゆるマクロデータをもとに、世の中どうなているのかを見てみましょうという本です。 こういう本そのものがバカ売れすることはないでしょうが、実は調査や取材先などでふとイメージを持つ時やざっくり計算しな…

ドラえもん人物日本の歴史「空海」小学館

空海―平安時代前期 (小学館版学習まんが―ドラえもん人物日本の歴史)は空海を理解する上で読みやすくかつポイントを押さえているので、マンガなのにすごいなあと感心した一冊です。 個人的に空海は日本で最もインテリジェンスをもった人物だと考えています。…

吉村昭「戦艦武蔵」新潮文庫

戦艦武蔵 (新潮文庫) は武蔵の建造のプロセスを、設計図の紛失という事件などを織り交ぜながら、つづられた記録文学?だそうです。定義がよくわかりませんが、ノンフィクションということでしょうか。 筆者は実際に当事者を含めてかなり取材をしてるので、細…